ハリウッド就活方法

対象
・日本で中堅レベル。CGは一通りやれる。
・海外で働きたいと思ってるけど、コネが全然ないし、どうしていいのか見当もつかない人。


〜準備すべきもの〜

 1.レジュメ

  履歴書です。よくわかんなかったら、『"resume" "CG artist"』とかで検索かけてみると
  人のが読めるので参考になります。
  経歴と、何ができるのか、を簡素にさらっと書けばいいとおもいます。
  思いのたけは作品でぶつけましょう。
  
  カバーレターは普通いるはずなのですが、シーグラフ会場では読んでもらえなかった。いらない風。

 2.デモリール
  VHSかDVD。VHSをお勧めだけど持ってくの重いです。
  ちなみに機内持ち込みで。X線にやられたら笑えないので。
  でも次回はDVDメインにすると思う・・・。
  
  ビデオは内容を絞る。やりたい職種をよーく考えて絞込み
  それに関係ないモノはよほど見栄えがいくないかぎり、入れない。
  見栄えがとても大事。自分のやりたい職種でアピール力のあるものを。
  
  で、3分以内。一応全部見てくれた。
  でもいろいろ聞かれたのは、最初の3つだけだでした。
  あの感じだと、3つぐらいでいいのかも。
  絶対に自信のある順で!
  俺はテロップで何をやったかとかそういうの書いといた。
  どーせ面接でうまく英語しゃべれないんだから可能な限り準備しとく。
  ビデオの内容はひとつに付き10分ぐらい一人で
  英語で説明できるように納得といいとおもう。
  何をやったか、どうやったか、誰がトータルにきめたか、とか
  そう言うのちゃんと説明できるように。
  
  サウンドは必要ないです。面接時、いきなり『消音』ボタン押されました(泣)
  リップシンクとかを見せたい時以外いらないとのこと。
  あと、タイトルとかでモーショングラフィックもいらない。逆に素人くさいです、そういうの。

  あと、ショットリストも用意しましょう。
  ビデオに入ってる内容を解説したものです。
  
 3.作品集
  作品がVHS/DVDのみだと再生環境がなければ作品が見せられません。
  僕は作品をすべてプリントアウトした冊子を作りました。なにげに今回最高の武器でした。
  カバンに常に持ち歩き、人に会えば5秒で見せます。
  3冊用意したのですが、ぜんぶあげちゃって途中から就活不可能に。
  VHSよりよっぽど重要でした。

ラベルも作りました。高価に見えるよう
クオリティにこだわってます。

バインダーは無印良品で購入。
中表紙。
中はすべて両面印刷で、丁寧にDTPしました。
各作品にはすべて英語で簡単に解説入り。
面接で満足に解説できそうになかったので。

HDサイズの仕事はA4で全面印刷に耐える
クオリティなので、やはり映画仕事はいい。

とにかく自分の作品が最高の状態で見れる
ように意識しました。
おまけ。
両面印刷用紙。両面、厚手、光沢で選んでます。

なかなかいいのが無いです。
これも片面印刷のものには印刷クオリティがとても追いつかなかったのですが、ラオックスで売ってるの中では現状これが最高です。 (全面印刷するとミスるトラブルがあるのですが)


 4.携帯電話
  最重要。レジュメに番号書き込む。
  ローミングサービスもありますが、レンタル携帯だと
  アメリカでの一般的な携帯番号になるのでなんとなく安心。

 5.ノートパソ
  絶対絶対必要。
  どこで何がやってるか、誰がどこにいるか、最後まで情報戦。
  あと、DVD再生できた方がいいと思う。あっちこっちで配られるから。
  でも、ノートパソコンで作品を再生、とかは無理だと思う。
  起動に時間がかかりすぎる。場所をとる。

 6.FDとFDドライブ
  ホテルにはプリンタはあるから
  レジュメの修正追加をしたいとき
  FDでデータやり取りすることになる。
  画質は期待できないから、写真クオリティは家でやってくる。
  kinkosとかでできるかもしれません。
  最悪プリンタ買っちゃってもいいかも。
  一応データは持ってきておいたほうがいい。

 7.LANケーブル一本
  ホテルで貸してくれるけど一応。
  ホテルのADSLは一日1200円位。ケチらない。
  どのホテルも何かしらネットが使えるサービスはしてるので
  モデムまで持参、と、そこまで用意しなくても大丈夫です。

 8.無線LAN
  会場で使える。けど混線気味。

 9.名刺
  絶対ですね。日本の電話番号とかもあったほうがよい。

10.長袖
  とにかくクーラー効きすぎのトコが多いので。

11.革靴
  面接でスーツはやりすぎ。 でもだらけすぎもダメ。
  革靴と、あとはフォーマルとカジュアルの真ん中ぐらいで。
  一応ネクタイ用意しといたけどやっぱ使わなかった。

12.風邪薬

  極度の緊張でどうにかなりそうな時、重宝。

13.ホテルは会場の側
  移動にシャトルバスが出てますが、結構待つし、ホテル3つぐらいをハシゴで移動するので時間食います。
  それに夜は絶対歩けません。1ブロックでも怖いです。
  予約がすぐ埋まっちゃうので、ホテルはさっさと確保。

14.保存食

  初日に保存食をホテルに買い込んどく。食う暇がないことが多いです。
  その辺にコンビニとかないですので、ご飯はいつでも買えるわけじゃありません。



■シーグラフでどう就職活動すれば

1.JobFair

就職活動向けに、ジョブフェアーという部屋が単独であります。
30〜40社がブースを出していますので、並んでレジュメと作品を渡します。
その場で作品を見せる必要はあると思うので、工夫しましょう。
VHSは見せれたような気もするんですが、覚えてません。

その際かなり長く受け答えがあるので、1次面接も兼ねているようです。

2004年は
・VanguardAnimation
・ZonicStudio
・DoubleNegative
・WetaDigital
・RiotPicture

といった、中堅プロダクションが軒を列ねてます。
参加企業の名前がわかる用紙ももらえます。 が、シーグラフのwebでわかるので
事前にチェックして、受けたい企業かどうか調べておくべきでしょう。
企業名からHPを見れば、募集してる職種もわかるので。
さらに時には既に募集してたりするので。

また、ジョブフェアーの部屋に入るには結構並んだりするのですが
その時にも求人のチラシをもらえたりします。
僕の時はディズニーが配っていました。さらりと大手がそんなことを。びっくり。

ジョブフェアーの部屋にはジョブボードというのがあります。( 下記)

2.Exhibition

でかいところはエクジビジョンにブースを出しているので
そこにアタックします。向こうも来るもの、として準備してるので
突撃で問題ないです。
これもwebで事前チェックです。

DigitalDomain
PDI
ILM
ElectronicArts
Pixer
BlueSky
Rhythm&Hues
Sony Pictures ImageWorks

などなど。どこも募集要項のチラシまで作ってくれてます。
でもwebで得られる情報だから。前もってチェック。

レジュメと作品を出します。
やはり提出時に受け答えがあります。がんばる。

もしチャンスをゲットできれば、携帯に電話がかかってきます。
その辺は日記を参照してください。


■ジョブボードはどうすれば
意外とどうすればいいかわからない
ジョブボード。
僕は貼ったわけではないのですが
書式のようなモノは見てきたので
チャレンジする人は参考にしてください。

大半はA4用紙にレジュメを印刷したモノを
カテゴリー分けされたボードに貼り付けます。

たぶんですが、貼り付けは先着順なので
火曜の朝一は凄い列で並んでます。

ただ、場所はそんなに重要に見えなかったけど。

後から貼っていいのかよくわからなかったので
貼りたい人は一応朝イチで。


写真は珍しい冊子状のを貼り付けたもの。
場所がなかったのか、ボードの端に吊るしてました。


Q&A〜

・必要資格

 僕もいまいちわからない部分があるのですが
 『コンピューターサイエンス系の4年制大学を出て』
 『経験が3年以上』じゃないとだめみたいです。
 もしくはキャリア10年。レジュメ出す時にいきなり聞かれました。

・コネなくちゃだめか
 日本で働いてると、コネがとってもモノをいいます。
 大手なんて紹介なしじゃ相当きつい。海外はどうなんでしょう。
 正直わかんないですが、日本以上に『腕』をものすごく重要視して
 ると感じました。『He is talented』ってフレーズはいろんなところで聞きました。
 ないコネはどうにもなりませんが、腕に自信があるならチャレンジする価値は
 あります。あるはずです。

 あと、シーグラフに来て、片っ端から話しかけるのもいいかもしれません。
 予想以上に成功率高いと思います。

・英語しゃべれなきゃダメか

 英語なんか関係ない!腕だけで大丈夫!と言いたかったんだけど
 結果として英語能力で落とされてしまったので必要なよう。
 けど、大前提って感じではなかった。
 たぶんモデラーとかテクスチャアーティストとかなら
 それほどしゃべれなくても大丈夫なのかもしれない。
 エフェクトアーティストは職種柄、人にエフェクトの仕組みを説明する能力
 が必要なので、英語がダメだとコミュニケーション能力不足と判断されてし
 まうよう。

 僕の英語レベルは相当低く、TOEICは直前に受けてみたら480点だった。
 受験の時も数学と物理でどうにか滑り込んだようなもんだったし。ただ、
 高校の時、一度2週間ほどオーストラリアにホームスティしたことがあって
 英語でしゃべるのにそれほどびびったりはしないです。

 そんなレベルでも一応面接にはなりましたから。

 で、思うんですが、練習可能だと思うんですよ。面接で聞かれることなんて
 大体同じなはずだし、別に冗談とかいえなきゃいけないわけじゃない。
 しゃべれることが大事なんじゃなくて、仕事に差し支えるかどうか、が問題。
 
 志望理由、なぜその会社を受けたのか。
 自分のデモリールを見ながら、どうやって作ったか解説。
 (これはデモリールの尺で解説する練習と、20分ぐらい時間をかけて丁寧
 に解説するのの2通り練習しておくべき。これができれば別にしゃべれなくて
 いい気がする。)

 まあ、超絶作品があるなら、ひょっとしたら全然しゃべれなくても大丈夫かも
 しれない。なんというか、その程度。

 僕は次回に向けてTOEIC600が目標です。はい。

・近くに住んでなきゃダメか、ビザがなきゃダメか
 シーグラフだから、かもしれないけれど、全然関係ない風だった。
 腕が良ければなんでもいいって感じですね。杞憂でした。
 中小だとわからないですけど。

・職種は限定しなきゃだめか
 これは心構えとして限定した方がいいと思う。
 シーグラフ会場では募集している職種は明記されていて、基本的に『空い
 てるポストに入る』 という感じ。椅子とりゲーム。日本だと、いい作品なら
 とりあえず入れちゃって、社内で調整、みたいな感じが多いので不思議に
 見えたけど、プロ意識が強いと言えなくもない。
 
 面接でもどの職種がいいか、と言うのは聞かれるし
 その時『CGならなんでも!』と答えるのはあまりよくなさそう。
 ので、自分なりに希望職種のイメージは必要だと思う。
 僕はたまたま業界に入った時からエフェクト仕事がメインで、自分でも気に
 入っていたので決めるのはそこまで困らなかったですけど。

・年齢は?
 驚いたんですが、LAにいる間、だれからも一度も年齢は聞かれませんでした。
 レジュメにも書いていないので、本当にまったく年齢は関係ないみたいです。
 (経歴見れば多少は推測つくでしょうが)
 年齢でいろいろ判断しようとするのって日本的なんだな、と思い反省しました。
 この年までに〜してなきゃダメだ、とかそういうのに縛られすぎてたかも。


さあ、僕もまたがんばります。